校長室日記

「逞しさ」

今朝、昇降口でコンクリートの割れ目から一輪の花が咲いていました。近くには同じような花が幾つか。コンクリートのわずかな隙間から「逞しく」「誇らしげ」に咲いていました。

さて、ある雑誌に掲載されていた子供の「生活技術に関する調査」をみましたところ、次のような結果が示されていました。

・卵を割れない高校生 約25%  ・急須でお茶を煎れることができない高校生 約25%

・雑巾を正しく絞れない高校生 80%以上

生活様式が変化する中で、生徒たちの生活技術にも変化が見えるようです。便利な世の中になり、不便さを感じる場面が少なくなってきました。日本では学校で清掃の時間を設けています。かつては教室の床を生徒たちが縦に並んで雑巾ダッシュをしていました。しかし、本校でも雑巾を使って清掃するという光景は殆どみません。便利な社会になる一方、不便さに対する耐性が失われているように感じます。

少し立ち止まって、不便さを感じそのなかで「逞しく」生きる力を育むことことが必要なのかもしれません。そこから「誇らしく」生きることができるのだと思います。