校長室日記

新年、3学期が始まりました

皆様、新年あけましておめでとうございます。今年も引き続き和光高校に対する温かいご支援とご指導をお願いいたします。事故の報告もなく無事に新しい年が迎えられたことに重ねて御礼申し上げます。

さて、本日から3学期が始まりました。生徒にも目標を持って努力してほしいと思います。

始業式校長講話では、歌人でもある細胞生物学者、の永田和宏先生「知の体力」という本から少し引用しながら「勉強する意義」ということを中心に話をしました。

ーーーー講話要旨--------------

〇挨拶

〇昨年の台風被害についての振り返りつつ、私たちのこれからの時間、将来の人生に起こることは、何が起こるか分からない想定外、不安定で、不確実で、複雑で、あいまい。なんとか自分の力で乗り越えていかなければなりません。答えのない問題は山積している、「問いは沢山存在しますがその問題に答えがあるとは限らない」ということ。
〇永田和宏先生「知の体力」という本より引用。
・「知識」を持つことの意味
問があっても答えがないという状態に耐える知性、答えがないということを前提に自分なりの解決策を見つけ出そうとする意志。それに目覚める必要がある。知識を持つことは大切なのだが、初めての体験に遭遇した時、その知識を活用するために、その知識が作り出されたプロセスを知ることが重要。読書にしても勉強にしても知識を広げることは自分を客観的に眺めるための新しい「場所」を獲得し、自分では持ちえない「時間」を持つことでもある。知識は役に立つことを前提に学ばれるものではない。一生使わない情報もあるかもしれない。しかし、いざというときに世界に対峙する情報を持っているかどうかは自らの信頼感に直結し、自信につながる。積極的に立ち向かえるか、消極的にしり込みするかを決める要素。知識をあらかじめ想定した場面においてしか考えないから役に立たないと考えてしまう。大切なのは、問題が起こったときに自分が持っている知識情報の総和としての活用の仕方が「知の体力」である。
・「失敗」のすすめ
限りなく繰り返される失敗の中に将来「知」を有効活用する戦略が隠されている。「果敢な失敗」に挑むときに周囲の助けも弊害。失敗の芽をあらかじめ摘んでしまうことは、成功への道を閉ざす。失敗体験こそが次の成功へと導く布石。手を差し伸べられている成功体験は成功体験ではなく、逆に依存体質を形成させるだけ。

〇3学期は1年間の学校生活のまとめの学期であり、仕上げの学期で、その意味では極めて重要な学期。進級、あるいは卒業というハードルが待ち構えている。
 メジャーリーグの大谷翔平選手は、高校時代「目標設定シート」の話に触れ、特に進路選択に関わる場合は、安全をとるか、面白さをとるか、人生を左右する問題。面白さの選択は苦労や失敗を伴うことが予想されるが、自分の可能性を広げるために、学んで知識を増やして欲しい。

〇最後に、今年一年が、君たちのとっても、和光高校にとっても良い1年になることを期待しています。