校長室日記

防災訓練実施

東日本大震災の時、私は和光高校にいました。卒業式の前日であったため、残っていたのは部活動をしていた生徒で少なく、けが人もわずかでした。
しかし、東北での被害の甚大さと、その後の生活の制限を思い起こすと、決して忘れてはいけないこととと思います。

さて、人間は経験をすることによって、行動の仕方を学びます。
本日の防災訓練は、地震の時の対応と火災を想定した避難訓練でした。予報予知の技術が進歩したとはいえ、「いつ」「どこで」「どの程度」の天災に遭遇するか分かりません。火災等の人間に起因する人災もあります。避難訓練は、いざというときに、自分の命や友人の命を守るための重要な行事です。決してやればいいのではなく、その効果が期待できないと意味のない行事です。避難訓練は疑似体験ではありますがいざという時に、適切な行動を取ることができるように経験を積み、いざというときに備えたいものです。

また、学校で災害に会うとは限りません。火事により寝ているときに命を落としてしまったというニュースは後を絶ちません。まずは自分自身の命を守ること、自分の安全が確保できたら周りに助けを必要としている人はいないか確認してほしいと思います。

和光消防署の方からもご指導をいただきました。
訓練でできないことはいざというときにもできない、もっと避難の時間を短くすること。火災時は、焼死よりも煙による被害のほうが多くなる。煙は縦の方向に進む速度が速いので、水平方向か、下のほうに避難するようにと教えていただきました。

十分な備えは不可能かもしれませんが、他人事とせず、できるだけの準備をする必要性を感じました。