校長室日記

2学期始まりました。2学期始業式がありました。

まだ、残暑の厳しさを感じる時期ですが、今日から2学期です。多少暑かった体育館でしたが、やはりけじめはできれば体育館でということで、通常通り始業式を体育館で実施しました。生徒は、よく話を聞いていたと思います。

まず、表彰式。野球部の高校野球に対する貢献ということで表彰状を頂き、披露しました。
始業式では、次のような講話をさせてもらいました。
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(要旨)
〇今年の夏は、梅雨明けが遅くなり、梅雨明けとともに、猛暑、そして台風がやってくるという異様な気候でした。先日も、北九州地方に豪雨があり、「記録的豪雨」とか「観測史上初」という言葉が報道され、多大なる被害をもたらしました。毎年、「異常気象」という言葉を耳にします。
〇科学技術は、ある意味、自然に対抗して発展してきたという側面を持っています。しかしこの科学の進歩であたかも、自然を支配したかの如く勘違いをしている部分があるのではないかと思います。私たちの住んでいる地域は幸いにも自然災害は少ない地域ですが、人口が密集して、交通網などの利便性が高い地域だからこそ、東日本大震災の時のような大きな災害に遭うと、予想もしない混乱が起こるのではないかと心配します。9月1日の防災の日を一つのきっかけにもう一度、防災の意識を見直したいと思います。
〇夏休み中のニュースをいくつか取り上げて話しました。
1アメリカと中国の貿易摩擦からの不和から日本の経済への影響
2日韓関係の悪化に関する報道。歴史問題から経済的な問題、観光などといった一般生活にも影響し、安全保障の問題まで広がっています。
3香港では、市民デモ
タイの浜辺で保護されたジュゴンの赤ちゃんが、腹部に入っていたプラスチック片によって感染症が悪化し、死んでしまったという報道。
マイクロプラスティックの問題について触れました。
5アマゾン川流域の火災も問題。アマゾン熱帯雨林は、大気中の酸素の約20%を供給していること。
〇「持続可能な社会」について。「持続可能な社会」とは、「地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会」と言われています。経済発展、技術革新により、人々の生活は物質的には豊かで便利なものとなった一方、基盤となる地球環境の悪化をもたらしている。気候変動、環境汚染、鉱物・エネルギー資源問題、奪い合いのための紛争に繋がっている。
〇「持続可能な社会」とは、環境面の問題だけではありません。全世界で8億人以上が今でも、1日1ドル25セント未満で暮らし、十分な食料やきれいな飲み水、衛生施設を利用できない人々がいるという事実。世界には、紛争と暴力という悪循環に陥っている地域の存在。
〇最初に触れましたが、私たちは科学の進歩で自然までも支配したかの如く勘違いをしている部分があると思います。
歴史的には自然にコントロールされ、自然に対応する形で進化してきた人間が、今度は逆に自然をコントロールする立場になったと思っています。そこには新たな課題が生まれているということです。・本当に人間は自然を征服できたのか。温暖化が進み、異常気象も常態化している。環境破壊、生態系の破壊につながっている。・AIと生命科学の融合がシンギュラリティやサイボーグ化の問題など科学の進歩が人間の存在自体をおびやかしている、ということもあるかもしれません。
〇次世代に負担がのしかかることは理屈ではわかっているが、現役世代の利益が最優先され、このまま自然を乱用し続ければ、問題が起こることは認識している、しかし自分の世代はどうにか逃げ切れるだろうと考えてしまう。
〇夏休みの様々なニュースを聞いて、「私たちはどんなことを考え、どのような暮らしをすべきなのか」考えていかなければいけないと感じました。皆さんも、「ゴミの分別」とか、「食品ロス」の問題など、小さなことからで構いません。いろいろなことを考える切っ掛けになってほしいと思い、こんな話をしました。

〇2学期が始まります。2学期は文化祭、体育祭、強歩大会と行事がたくさんあります。3年生にとっては就職試験、進学の入学試験も本格的に始まります。それぞれが、それぞれの持ち場で一生懸命に学校生活に取り組んでください。